前立腺がん・膀胱がん・腎細胞がん・腎盂尿管がん

がんの治療は、早期発見・早期治療が必要です。下記に記載の症状があった場合は、できるだけ早く当院を受診するようにしてください。

前立腺がんとは

前立腺がんとは前立腺は膀胱のすぐ下に位置し、尿道のまわりを取り囲むように存在している生殖器の一つで、男性の身体にしかありません。ここで精液の成分を作り出したり、精液に栄養を与えるなど生殖機能の一部を担っている他、排尿時に尿道の収縮などをコントロールする役割もあると考えられています。
前立腺がんとは、この前立腺の細胞に異常が発生してがん化し、無秩序に増殖を繰り返しながら大きくなっていく病気です。がん化の原因には遺伝子の異常や前立腺に作用する男性ホルモンの影響などが考えられていますが、まだはっきりとはわかっていません。
日本人に発症するがんとしては大腸がん、胃がん、肺がんに次ぐ第4位を占めていて、50歳を超えると発症率が高まり始めることから、高齢者に発症しやすいという傾向が見て取れます。したがって、今後も高齢者の増加にともなう発症率の上昇が予想される一方で、近年では血液検査だけで発見できる方法が確立されているため、早期のうちに発見できるケースも増加するものと予想されています。

前立腺がんの症状

前立腺がんの進行は比較的ゆっくりであることが多く、初期の段階で現れる自覚症状はほとんどありません。しかし、がん化した細胞の増殖が進んで大きくなるにつれて、膀胱や尿道が圧迫を受けることにより、頻尿や残尿感、尿が出にくいといった症状が現れます。こうした症状が前立腺肥大症とそっくりなため、前立腺肥大症の検査過程で前立腺がんが発見されるケースも少なくありません。
さらにがんが進行して大きくなると、隣接する膀胱や尿道に進展して血尿や、尿が出なくなる尿閉などが発生したり、付近の骨やリンパ節に転移して腰などに痛みを発する場合もあります。

膀胱がんとは

膀胱がんとは膀胱は骨盤の内側に位置し、腎臓から尿管を通じて送られてくる尿を一時的にためておくための臓器です。また、尿が一定量たまったら脳に尿意を伝えて排泄する機能も保持しています。
膀胱の内壁は尿路上皮(移行上皮)と呼ばれる細胞でできた粘膜で覆われていて、膀胱がんのほとんどはこの尿路上皮細胞ががん化することによって発症します。
また、膀胱がんは、がん細胞が膀胱の内側に向かって隆起する「表在性膀胱がん」と、膀胱の外側に向かって貫くように広がる「浸潤(しんじゅん)性膀胱がん」の2タイプに大きく分けられます。膀胱がんの多くを占める表在性は比較的悪性度が低く、転移もあまりしませんが、治療しても再発しやすいという特徴があります。一方の浸潤性は悪性度が高い上に自覚症状も現れにくく、膀胱の外壁を貫いて進展したり、転移しやすいという特徴があります。
がん化の原因はまだはっきりとわかっていませんが、喫煙が発症の危険因子となり得ることは明らかになっています。また、女性よりも男性に多く見られ、50歳を超えると発症率が高まり始めることから、高齢者の男性に発症しやすいという傾向が見て取れます。
尿検査での潜血反応がきっかけで発見されることもあるので、早期発見のためには定期的に健康診断を受けることが大切です。

膀胱がんの症状

膀胱がんで現れやすい最初の自覚症状は、肉眼ではっきりとわかる血尿です。ただし、膀胱炎などで発生する血尿とは異なり、痛みをともなわないことが多い上、短期間で治まるせいで看過されてしまうこともあります。一方で、膀胱内の出血量によっては血液が固まって排尿が困難になり、急を要する処置が必要になる場合もあります。
また、頻尿や残尿感、排尿時の痛みといった膀胱炎と同じ症状が現れる場合もありますが、膀胱炎のように抗生物質を服用しても治まらないのが特徴です。
さらにがんが進行すると、大きくなったがんが尿管口(尿管の出口)を塞いで尿を堰き止める水腎症が発生し、背中やわき腹が痛んだり、主に浸潤性膀胱がんでは付近の骨やリンパ節に転移して腰などに痛みを発することもあります。

腎細胞がん(腎がん)とは

腎細胞がん(腎がん)とは腎臓はそらまめのような形をした握りこぶし大の臓器で、背中側の肋骨の下端と同じくらいの高さに左右1個ずつ存在しています。腎臓の主な役割は、血液を濾過(ろか)して老廃物や不要な水分を取り出し、それを尿として尿管から排出することです。他にも血圧をコントロールしたり、赤血球を増やすホルモンを生成するといった役割を兼ねています。
この腎臓の内部には尿を作り出す働きを持つ尿細管と呼ばれる細い管があります。腎細胞がんとは、この尿細管の中に発生するがんをいいます。
高血圧、肥満、喫煙が発症の危険因子として明らかになっている他、長期的に人工透析治療を受けている方が発症しやすいともいわれています。また、近年ではある特定の遺伝子の異常が発症のきっかけになることも発見されています。女性よりも男性に多く見られ、50歳を超えると発症率が高まり始めることから、高齢者の男性に発症しやすいという傾向が見て取れます。
腎細胞がんは他の病気の検査でも受ける機会の多い超音波検査(エコー検査)やCT検査といった画像検査で発見しやすいため、最近では他の病気のために受けた検査によって比較的早期の段階で偶然に発見されるケースが増えています。

腎細胞がん(腎がん)の症状

腎細胞がんの初期の段階で現れる自覚症状はほとんどありません。
その後がんが大きくなるにしたがって、痛みをともなわず肉眼ではっきりとわかる血尿や腹部のしこりなどが発生して、ようやく何らかの異変に気がつくこともあります。
さらにがんが進行して大きくなると、症状が発熱や食欲不振、体重減少、貧血といった全身的なものへと進展し、そこに腎臓の働きが作用して赤血球増多症や高血圧、高カルシウム血症が加わることもあります。
やがて付近の骨やリンパ節に転移したがんが腎細胞がんよりも先に発見されたり、その後の精密検査でようやく腎細胞がんが発見されるというケースも少なからずあります。

腎盂尿管がんとは

腎盂尿管がんとは腎盂(じんう)は腎臓の一部として腎臓内に存在する袋状の組織で、腎臓で作られた尿を集めて尿管へと送り出しています。また、尿管は腎臓と膀胱をつなぐ長い管で、腎盂から受け取った尿を膀胱へと送り届けています。
この腎盂と尿管に発生するがんは、性質や治療法がほぼ共通していることもあって、ほとんどの場合ひとまとめに腎盂尿管がんと呼ばれます。
腎盂尿管がんは、腎盂、尿管、膀胱、尿道の順につながる尿の通り道である尿路内のさまざまな場所で同時に多発しやすく、腎盂と尿管の両方に発生することもあります。また、腎盂尿管がんの治療後に比較的高い確率で膀胱にがんが発生することも知られています。
発症の危険因子として明らかになっているのは喫煙です。また、女性よりも男性に多く見られ、50歳を超えると発症率が高まり始めることから、高齢者の男性に発症しやすいという傾向が見て取れます。
腎細胞がんと同じように腎盂尿管がんも、他の病気のために受けた超音波検査(エコー検査)などによって比較的早期の段階で偶然に発見されるケースが増えています。

腎盂尿管がんの症状

腎盂尿管がんで現れやすい最初の自覚症状は、痛みをともなわず肉眼ではっきりとわかる血尿です。
その後がんが進行して大きくなると、がんにともなう出血や大きくなったがんそのものが尿管口を塞いで尿を堰き止める水腎症が発生し、背中やわき腹が痛むことがあります。この水腎症は、長引くことで尿が腎臓の中にたまった状態に陥り、腎臓の機能低下を招くこともあります。
健康診断等でこの水腎症の可能性を指摘されて、検査をしてみたら腎盂尿管がんが発見されたというケースも少なくありません。

精巣がんとは

精巣がんは、精巣にある細胞から発生する腫瘍です。精巣がんを発症する割合は10万人に1人と言われております。20代後半から30代にかけて発症することが多く比較的に若年層に多い腫瘍です。精巣がんを発症しやすいリスク因子としては、家族に発症した方がいる(家族歴)、乳児期に停留精巣があった、男性不妊症(特に精液検査で異常がある)などがあると考えられております。

精巣がんの症状

精巣がんを発症すると、精巣が腫れてきます。初期段階では痛みや発熱等がないので進行してからしか気が付かないことも多いです。また、精巣がんは比較的に短期間で他の臓器へ転移するリスクも高いために、他の臓器で腫瘍が見つかり、精巣がんが発覚することもあります。精巣がんから腹部へ転移した場合は、腹痛・腰痛・腹部のしこりなどがあり、肺へ転移した場合は、息切れ・咳・血痰などの症状が出ます。

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